白デルフトの牛。
制作するのが大変難しく 当時から高価な品であり、所有することがステータスシンボルであったそうです。富の象徴としての存在であることも頷ける 威厳ある姿。
白デルフトの美しさは単なる真っ白ではなく豊かな色調を含んでいること。この牛の小像は 白色の内に青とピンクの色味を帯びています。写真ではなかなか伝わりづらいかもしれませんが実物では白の"幅"も愉しんでいただけるかと思います(写真6)。どの角度から見ても素晴らしい造りですが、私は 首から尻尾へ繋がっていく背のラインに特段の美しさを感じています。
size: W 15cm D 7cm H 10.2cm
Netherlands 18C
資料によると、白デルフトの牛は殆どが18世紀に制作されたもので、1750年頃には ヨーロッパ全体で陶製彫像の流行を受け、この牛の小像も人気の頂点を迎えた。とあります。大切に飾りながら受け継がれてきたもの。
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