これまで扱いのある獅子図タイルより更に一世紀遡る十六世紀のもの。
象嵌タイルとは、胎土と明度差のある異なる色を埋め込み文様を描くものと思っていましたが、本品は同色での濃淡で描いているようです。それでいて隅に向かって色濃く移ってゆく釉の色味は本当に美しく見入ってしまいます。
これは表面に傷もなく艶のある釉肌であることから床タイルではなく壁面に使われていたのではないかと思います。
これまで日本ではあまり紹介されてきていないタイプの稀少な象嵌タイルではないでしょうか。
size: W 12.8cm D 1.5cm H 12.5cm
Netherlands 16c
コロナ禍には、ヨーロッパ各地で小さな博物館などが閉館となったそうです。こちらもオランダ南部の博物館で 私設コレクションとして展示されていたものが、閉館に伴い現地ディーラーの元に渡ったタイルとのことです。






