不思議な縁で、2022年7月に紹介した『「ヴュイヤールだ!」 と心躍った一枚の布』にもう一度出会いました。他県で、以前とは別の方から譲って頂きました。ずっと心に残っておりましたので写真で見比べるまでもなかったですが、やはり"似ている"ではなく"同じ"布から分かれたものだと思います。以前の1/3程度の長さで、小さな破れと直し(美しい繕い!)がありますが、絵として飾り眺めるにはより良いサイズかもしれません。
今回は本当に不思議な縁でもう一度自分の前に現れてくれましたが 流石に三度目はないだろうなと思いながら、二度目のご紹介です。数日の掲載で購入者がいなければ私が生涯の友として迎えようと企んでいます:)
size: 58.5×36 cm
Japan
以下は2022年7月の紹介文です。
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「ヴュイヤールだ!」 と心躍った一枚の布。
細かな線は消えて 塗りつぶしが滲むように残っています。
多くの方にはこれがすこしザンネンな状態として映るでしょうか。
私には 失って得た抽象さが 装飾的でありながらも華美になりすぎないよう絶妙な塩梅で作用しているようで、この上なく美しく 刺激的に映っています。
黒ではない 暗い青緑の葉色がとても良く、褪せた椿の色がとても綺麗であるけど、葉を主役にと目を向ける愉しみも忘れてはいけません。
Edouard Vuillard (エドゥアール・ヴュイヤール)
ナビ派を代表するフランスの画家で私の愛する作家の一人。
The Seamstress(お針子)というタイトルの絵には、彼の特徴でもある壁面を草花模様で埋め尽くすように描く手法が使われていて、この更紗との親密さを感じます。
ヴュイヤールの描いた室内空間から届いたような不思議な感覚で毎日眺めています。
(現在はARCHIVEにてご覧いただけます)
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