「ヴュイヤールだ!」 と心躍った一枚の布。
細かな線は消えて 塗りつぶしが滲むように残っています。多くの方にはこれがすこしザンネンな状態として映るでしょうか。
私には 失って得た抽象さが 装飾的でありながらも華美になりすぎないよう絶妙な塩梅で作用しているようで、この上なく美しく 刺激的に映っています。
黒ではない 暗い青緑の葉色がとても良く、褪せた椿の色がとても綺麗であるけど、葉を主役にと目を向ける愉しみも忘れてはいけません。
Edouard Vuillard (エドゥアール・ヴュイヤール)
ナビ派を代表するフランスの画家で私の愛する作家の一人。
The Seamstress(お針子)というタイトルの絵には、彼の特徴でもある壁面を草花模様で埋め尽くすように描く手法が使われていて、この更紗との親密さを感じます。
ヴュイヤールの描いた室内空間から届いたような不思議な感覚で毎日眺めています。
size: 150.5×35.5 cm
Japan
幕末~明治期
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